情報蔓延による消費者の購買行動の変化について

“SNSでシェア↓”

商品棚私たちはかつて、お店に出向き、買いたい商品を目で見て、触って、買いたいと思った物を買っていました。

 

ところが昨今、ご存じの通りインターネットやSNSが大幅に普及し、それにより購買行動のあり方が大きく変化してきています。

 

私も自ブログで商品を紹介する身ですので、敏感にならなければいけない分野なのですが、今回は、消費者(物を買う人)の購買行動のにおける変化と、企業(物を売る側)の宣伝戦略のあり方について話していきたいと思います。

 

かつては、企業からの情報を鵜呑みにして物を購入していた時代だった

インターネットがまだそれほど普及していなかった平成初期頃までは、消費者はお店に足を運び、商品やそのパッケージを見て触れて、買うかどうかを決めていました。

 

また、加えてテレビCMや広告など、売り手の企業側が発する情報に注目し、消費者は商品購入の検討をしていました。

 

要は、消費者が物を購入するとき、ほぼ売り手(企業)からの情報と実際の商品の目視だけしか頼るものがなかったのです。

 

無論、たまたま利用したことのある知人の話など、場合によっては他の情報も手に入ったかもしれません。

 

しかしこれは少数だったでしょう。

 

似たような性能・性質の物が2つあれば、シンプルに価格が安い方を買っていたりしたはずです。

 

インターネットの普及による取得可能情報の増加

その後、インターネットの一般家庭への普及が進んでいきました。

 

平成10年のインターネット利用人口普及率は13.4%でしたが、平成15年の同普及率は64.3%と、特にこの期間インターネットの普及が飛躍的に進んだといえます(通信白書[現 情報通信白書]より抜粋)。

 

このインターネットの普及により、ありとあらゆる情報がインターネットを通じて手に入れることができるようになりました。

 

誰でも手軽に情報を取得できるようになったことで、消費者の購買行動にも変化が見え始めます。

 

売り手からの商品の情報だけでなく、使用者の口コミなど、ネット上の情報を参考に商品を購入できるようになったのです。

 

売り手の情報は、やはり商品を売らないといけない側からの発信になるので、どうしてもその物の良い点の主張が目立ってしまいがちになります。

 

しかし、実際に商品を使ってみた使用者からの口コミだと、その商品の良い点や悪い点どちらともリアルな情報を手に入れることが可能です。

 

消費者は、商品を買ったあとに「この短所に気づかなかった…」と後悔したくはないので、むしろ商品の悪い点を知りたがる傾向にあります。

 

実際私たちが商品を買おうとするときの事を考えてみると想像しやすいでしょう。

 

そしてより高価な買い物であればあるほど、消費者はより多角的な視点からその物を見ようとしたがります。

 

結局、消費者は商品の「ありのまま」の情報が欲しいのです。

 

その意味では、同じ立場である消費者の口コミを参考にし始める時代が来たのは至極当然のことだと私は思います。

 

テレビCMのあり方も変化し始める

最近のテレビCMも、商品の良さを前面に押し出すようなものが減ってきているように感じます。

 

近年の大手携帯電話会社のテレビCMを考えてみますと、ユニークさや面白さを追求していて、インパクトの強い内容になっています。

 

肝心の売り込みたいサービスの内容についてはサービス名に触れる程度で終わっていますよね。

 

「このCM面白いな」と視聴者に印象づけ、最後にサービス名をぽんと出すと「これどんなサービスだろう?ググってみよう」とネットリサーチを誘導するような狙いがあるのだと考えられます。

 

このように、最近のテレビCMの傾向は、「いかにサービスのアピールポイントをCMに盛り込んでいくか」ではなく、「いかに視聴者に注目してもらい、企業名・サービス名をネットで調べる気にさせるか」を意識しているようです。

今後の消費者と企業のあり方

近年はSNSの使用も流行っており、最近のトレンドに影響を与える「インフルエンサー」の存在感も増しています。

 

インフルエンサーに影響されて商品を購入するという傾向も出てきていると思いますが、企業からインフルエンサーに商品PRを依頼されての投稿も多々あります。

 

口コミにおいても、利害の絡む方の投稿もありえますので、全ての口コミが客観的だとは言いがたいです。

 

このように様々な情報が蔓延する中で、消費者は商品についての適切な情報を見極めていく必要があります。

 

何が正確で何が疑わしい情報か、ネット利用が当たり前の世の中で、消費者は様々な情報収集のノウハウを身に付けていくので、消費者の目というのはどんどんシビアになっていくでしょう。

 

いえ、消費者が損をしないためにも、どんどんシビアな目を培っていくべきだと思います。

虫眼鏡を持って何かを考えている女性

そして、商品の欠点を隠すようなことをする企業は信頼度が下がり、淘汰されていくことになるでしょう。

 

これからの企業(売り手)は、商品の良い点も悪い点も、誠意をもって消費者に開示していかなければなりません。

 

誠意ある企業は、厳しい目を持った消費者の支持を集め、今後も生き残っていくに違いないと私は思います。